高専の後輩たちへ

かなり偉そうなタイトルですが、ほんの少し早く社会に出た高専OBとして、未来ある後輩たちにメッセージを書き記します。ちょっとでも、心に残ってくれれば、うれしいです。


※以下プライオリティ順ではありません。


1)より多くの人と出会い、広い視野を持とう
5年間の高専生活では、出会える人に限りがあります。普通に高校に行って、大学に進学したひとに比べると、単純に1/2程度になってしまう恐れがあります。合コンでも、アルバイトするでも、単位互換で他の大学に行くのでもいいので、いろいろなひとと出会って、いろいろな話を聞いてみてください。知識や技術は大切ですが、社会に出て最も大切なことの1つが、ひとと上手にコミュニケーションできるかです。それから、進学、就職も、狭いコミュニティの会話だけで決めないで、是非いろいろなひとを見て、話して、悩んで決めてください。わたしなんかは、就職するクラスメイトが多かったこと、バブル時期で売り手市場だったことにより、よく考えもせずに就職することに決めて、後に後悔しました。


2)自分の可能性を信じよう
高専卒の立場は社会的に厳しいです。いまどきは、学卒が標準といった感じですからね。もちろん、職種や職場にもよるんでしょうし、地方や中小企業だと比較的、処遇はよいと聞きます。ただ、一般的には学卒よりも処遇は劣ります。そんなときに、自分が高専卒だと言うことで、諦めて、限界を作らないでください。自分が学んできたこと、生きてきた道を信じて、一緒に前にすすみましょう!(^^)


3)英語を勉強しておこう
いまどきの高専生は、もしかしたら英語がばっちりなのかもしれないけれど、わたしの高専の同年代、少なくともわたしやクラスメイト、会社の同期は、英語でたいへん苦労しています。日本企業に勤めるとしても、昇級に影響したり、技術者であれば、海外の企業とのやりとりや、英語の特許、文献、教科書などを読む機会も少なくありません。頭の柔らかいうちに、できるだけ多くの文例に触れておくのがよいと思います。ほんと、苦労してますので(^^;


4)OB/OGの話を聞こう
学生時代は、学校が準備してくれた授業を受けて、単位を落とさないように勉強して、将来に備えるわけです。わたしの経験から言えば、その中で本当に役立っているのは、ごくわずかです。将来、どんな会社、どんな職業に就けるかは分からないので、学生時代に広く学ぶことは必要ですが、社会に出てから母校のOB/OGが、高専で学んだ何で得して、いま何で苦労しているのか、是非一度聞いてみてください(教官に頼めば、誰か紹介してくれるはず)。そこから自分に関わる重要なことが見えてきて、自ずと目的、目標が設定しやすくなると思います(特に、同じ学科の先輩がよいと思います)。意識して勉強するのとしないのでは、まったく効果が異なります。


と、偉そうなことを書きましたが、自分もまだまだ未熟者なんで、精進の日々です。