学位授与試験合格のポイント

不合格となった1回目の学位授与試験メモがポメラのなかに残っていました。
以下は、集合試験が終わり、学位授与機構の本部と同じ一橋大学のなかにある放送大学の東京多摩学習センターで書いたものです。

2008/12/14 12:54 学位授与受験後@東京多摩学習センター

東京から中央線、高尾行き、西武多摩湖線でひと駅の約40分。途中、道に迷っていないか心配だったが、人の流れに乗って、なんとか到着。授与機構は、一橋学園内にある。やけに立派な建物。受験生は、高専専攻科の学生、准看護師さんっぽいひとが多い。わたしと同世代は少ない。

設問をみたら、ドキッとする一文が書かれてある。「アルゴリズムとあるが、その部分が詳細に書かれていないため、あえて基本的な質問をする」と。。。
しかし、設問にこんなこと書くかな。

ただ、問題自体は、電気回路の説明やら、ノイズ除去とか、利得計算とか、まったく難しくはない。

とりあえず終わったので、コーヒーでも飲んでゆっくり帰ろう。

ドキッとする一文とありますが、嫌な印象どおり、後日、不合格の通知が自宅に送られてきました。


詳細は、"学修成果・試験が不可"、「学修成果の内容が水準に達していない。」とのこと。要はレポートがダメだったということですが、レポートは事前提出しているわけだから、「わざわざ試験に呼びつける必要ないんじゃないの?」とも思いました。落ちるといろいろと不満が出てくるものですが、機構には改善してもらいたい点です。


その半年後、合格者のアドバイスもあり、レポートをリニューアルし、合格することができました。ちなみに、2回目の試験はレポートをリニューアルしたからか、全く異なる内容で、ドキッとする一文もありませんでした(^^)


そもそも、学位をもらうためには、以下の4つを満たしている必要があります。

  1. 基礎資格があること
  2. 申請に必要な単位を満たしていること
  3. 学修成果(事前提出レポート)のテーマ設定が適切で、必要なレベルに達していること
  4. 集合試験で学修成果の学力に見合う結果を示せること


1については、高専、短大卒業者であれば、基本的に満たしていることになります。詳しくは、以下です。
http://www.niad.ac.jp/n_gakui/tsumiage/1174157_845.html

・短期大学を卒業した者
高等専門学校を卒業した者
・専門学校を修了した者( 専修学校の専門課程を修了した者のうち,学校教育法第132条の規定により大学に編入学することができるもの)
・大学の学生として2年以上在学し62単位以上を修得した者
・旧国立工業教員養成所を卒業した者
・旧国立養護教諭養成所を卒業した者
・外国で14年以上の学校教育の課程を修了した者

2については、専攻区分の振り分けにけっこう悩むと思います。わたしの取得した工学の情報は載っていませんが、一番参考になったのは、以下のURLにある放送大学が発行している手引き書です。積み上げ単位を放送大学以外で取得された方にも単位(科目名)の区分振り分けの参考になると思います。
http://www.u-air.ac.jp/hp/sikaku/pdf/daigakuhyouka2009.pdf


もちろん学位授与機構の発行している「学士をめざす方へ」も参考になります。
http://www.niad.ac.jp/ICSFiles/afieldfile/2009/02/24/no7_5_leafletH21.pdf


3については、一度落ちているので、特にコツを掴んでいます(^^)
自分のレポートが以下を満たしているか、もう一度見直してみてください。

・申請した専攻とテーマがマッチしていること
・自分が積み上げてきた学修の成果(自分が何をして、どう考えたのか)を示していること
・専門で煙にまこうとしていないこと(第三者にわかりやすく)

どうやら、学術的に高度なものを要求していないようです。学修成果が身についていること、それから、集合試験の設問が作りやすい(作りたいと思える)ように、内容をわかりやすく書くように心掛けましょう。


4については、どんな問題が出されるか祈るのみですが、落とすための試験ではなく、学修成果(レポート)の学力が定着していることを示すための試験なので、それほど心配することはないです。
基本的には、レポートの内容に関する問題が出されますが、書き方を失敗して分かりにくかったりすると、レポート内容からずれた問題が出されるように思います。とにかく、ここまで来たら、正解が分からなくても未回答にせず、自分が積み上げてきた学習成果に関連することを何か書いてみる、そんな気持ちで望んでみたらどうでしょう。


みなさんが、学位授与機構を利用して、無事に学位が取得できることを願うばかりです。