社会人の大学編入(放送大学)その2

大学入学を迷った理由は、いくつかあると言いました。それぞれについて、振り返ってみます。

Q1)わたしにやり遂げることができるか?

A1)計画的に、やり遂げることができた。放送大学に3年次編入し、目標どおり2年間で卒業した。


Q2)学費を家計から捻出できるのか?

A2)できた。卒業までにかかる費用は、入学金22,000円、編入の選定料3,000円(?)、科目履修料341,000円(放送授業31科目分、1科目11,000円)、通信課題の切手代(2,000円ぐらいかな)、試験時の交通費・食事代、文房具代の計40万円程度。初年度は、入学金や選定料などが掛かるので少し高くなる。それでも、自己投資額として考えれば、月割りすると、ひと月17,000円程度、日割りすれば500円強。たいした額ではない。


Q3)家族に迷惑を掛けず、仕事に悪影響なく、勉強時間、通学時間が確保できるのか?

A3)家族には、まったく迷惑掛けなかったかというと、それはウソで、単位認定試験や、中間課題をやるために、休日の家族サービスの時間が少なくなった。仕事に関しては、そのために休暇を取ったこともないし、特に支障なかったと思う。放送大学で学んでいることは、誰にも言ってなかったので、気づきさえしてない。むしろ充実していたので、以前よりも、明るく前向きに仕事に取り組めたように思う。勉強時間は、毎日1時間程度、録画した放送授業を見る感じで、遅くまで残業して疲れた日はパスして、週末にまとめて見る。翌週が業務で忙しくなりそうだと思えば、前の週にまとめて見る。とにかく貯めないように心がけた。あとは、中間課題を週末にやっつけた感じ。心配していた面接授業は、高専の単位が最大である62単位認められたので、免除された。


Q4)通信制大学を卒業して、ほんと意味があるのか?

A4)意味があった。100%脱・学歴コンプレックスは果たせなかったが、なによりも自分に自信がついた。振り返ってみると、市民プールで、なにげに手に取ったパンフレットをきっかけに、大学卒業という目標を掲げ、計画的に勉強に取り組んで、やり遂げた自信が、これからの人生の糧になると確信した。それから、勉強が楽しくなり、自分のやりたいことが、明確になってきた。


ちなみに、3年次編入のやり方は、以下のようなステップになります。
【修正2012/08/18】リンク切れを修正しました。


1)放送大学の募集要項
ダウンロードで入手可能です。まずは、これを読めば全体の流れが分かります。
大学(教養学部)募集要項。
http://www.ouj.ac.jp/hp/nyugaku/new/pdf/gakubu_bosyu.pdf


2)放送大学の入学資料
願書、卒業・履修状況証明書などが綴じてあります。以下のページからテレメールで申請してもいいし、公共機関や放送大学の学習センターでも入手できます。インターネット出願の場合は、無くてもいいですが、もらっておいて損はないです。
http://www.ouj.ac.jp/hp/nyugaku/new/admissions.html


3)卒業証・履修状況明書
入学資料または、以下のページから卒業・履修状況証明書を入手し、卒業した高専で証明書を発行してもらいます。各高専のページにある「同窓生のみなさまへ」、「卒業生のみなさまへ」というページから、証明書の申請方法が分かると思います。わたしの母校では、郵送でも対応してくれましたが、即日発行ではないので、余裕を持って申請してください。
http://www.ouj.ac.jp/hp/nyugaku/new/syutsugan.html#jump01


4)写真票
入学資料または、以下のページから写真票を入手し、定型の写真を貼り付けます。インターネット出願の場合も、後日、郵送での提出が必要です。は、証明写真を申請時にパソコンからアップロードできます。
http://www.ouj.ac.jp/hp/o_itiran/2009/pdf/syasin-syutugan.pdf


5)入学願書の提出
願書は郵送でも提出できますが、以下のページからインターネット出願が可能です。
http://www.ouj.ac.jp/hp/nyugaku/new/syutsugan.html

無事に編入が認められると、合格通知書と入学金の振り込み用紙が送られてきます。授業科目、面接科目案内も、間もなく送られてくるので、履修する科目を選定し、申し込みます(いまだとインターネットで履修科目登録が可能です)

4月の入学願書受付は、例年11月中旬から2月下旬です。詳しくは、放送大学のウェブサイトで、ご確認ください。


もし、いま悶々としていて、何か新しいことを始めてみたいが、具体的に思い浮かばないなら、ひとつの候補として、放送大学への入学を考えてみたらどうでしょうか?
わたしでもなんとかなったので、きっとやれると思います。自分を信じて一歩前に踏み出してみてください。充実した学生生活が送れますよ。